生活

福岡の冬を快適にすごす暖房7選

暖房-イメージ

福岡県は九州にあるため、全国的には暖かいと思われているようです。
ですが、実際の福岡の冬はとても寒く、東京の気温とほとんど変わりません。

	10日平均気温	20日平均気温	30日平均気温	45日平均気温
東京	10.8	10.7	14	14.7
福岡	10.9	10.8	14.2	14.9

2023年11月の気象庁発表データをもとに作成

実際に住んでいる（住んでいた人）は、実感として福岡の寒さをご存じのことと思います。
今回の記事では、そんな福岡の冬を暖かくすごすための暖房器具についてご紹介します。

エアコン

近年猛暑が続くことから、熱中症対策の必需品となったエアコンですが、実は暖房器具としても優秀なんです。
エアコンはヒートポンプという周囲の熱を移動させる技術を使っているため、他の暖房方式と比べてとても暖房効率(*1)がいいことが知られています。
灯油ストーブやガスストーブなどは暖房効率がおよそ1倍ですが、エアコンは2023年現在のボリュームゾーンで3～4倍、高価格帯では5倍を超えるものもあります。

また、エアコンは火を使わないため、一酸化炭素中毒の心配がなく空気も汚れません。ただしその反対に、湿度の供給がないため乾燥しやすい（=相対湿度が下がりやすい）特徴があります。
エアコンは部屋のなかで高い位置に設置されることが多いため、上下の温度差が大きく足元が寒く感じることがあります。

*1 暖房効率 = 発生した熱エネルギー / 消費エネルギー

灯油ストーブ

※灯油ストーブは、火事防止のため賃貸物件では使用できない場合があります。

灯油ストーブは灯油を燃焼させて部屋を温める暖房器具です。灯油燃焼時に水分が発生するため、部屋の乾燥を防ぐことができます。
火を使っているため輻射熱や遠赤外線などでとても暖かく感じますが、反対に一酸化炭素中毒の危険性や空気が汚れるため定期的な換気が必要です。
また定期的に灯油をいれなければならない点がデメリットですが、一方で灯油があれば停電時にも使えます。

ガスストーブ

ガスストーブの特徴は灯油ストーブとほとんど同じですが、立ち上がりの早さはガスストーブ特有の特徴です。
灯油ストーブでは約120～180秒、エアコンでは約120～240秒かかりますが、ガスストーブではスイッチを入れてから5秒ほどで温風が出てきます。

ガスコンセント

ガスストーブの使用にはガスコンセントが必要ですが、ガスコンセントからガスが供給されるため灯油ストーブのように燃料を入れる手間はかかりません。

オイルヒーター

オイルヒーターは、温めたオイルを循環させて部屋を暖める暖房です。
火を使っていないため、やけどの危険性が少なく、一酸化炭素中毒や空気の汚れの心配もありません。
またエアコンのように風を出さないためホコリを舞い上げることもありません。
その一方でオイルヒーターは暖房効率が良くないため、電気代が高くなりやすい点は注意が必要です。

こたつ

こたつは室町時代に生まれたと言われています。
局所的な暖房であるため電気代が安いことや、冷えやすい足元を効果的にあたためられる点がメリットです。

冬の風物詩となっているこたつですが、実は現在の普及率は約30%とあまり高くありません。
1980年頃の、こたつの普及率が90%以上だった点をかんがみると、3分の1にまで減少していることになります。
こたつは場所を取ってしまう点や、床暖房の普及などが影響しているのかもしれません。

出典：TBS 調査情報デジタル　減るこたつ、増える床暖、安定のエアコン（https://tbs-mri.com/n/nc64bc777fdfd）

床暖房

他の暖房方式では、天井付近に暖かい空気が溜まり床付近は冷たいままということが起こりやすいですが、床暖房は床から暖める特性上そういった寒暖差が起こりにくいです。
つまり冷えやすい足元を含め部屋全体を効果的にあたためられます。
その反面、床暖房は床下に設備を設置する必要があるため工事が必要となり、賃貸物件で入居者が取り付けることは難しいです。
しかし、最近は福岡県でも床暖房つきの物件が少しずつ増えてきており、昔と比べると床暖房つきの物件を探しやすくなっています。