生活
乾燥が気になる人へ、加湿器の種類と選び方
だんだんと寒くなり、乾燥する日が多くなってきました。
乾燥が気になるようになってきた人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では冬に乾燥する原因や、加湿器の種類別の違いについてもご紹介します。
冬に湿度が下がる理由
気温が高いと空気中に含める水分量が多くなり、気温が低いと空気中に含める水分量が少なくなります。
冬は気温が下がるため、空気中の水分量が少なくなり乾燥します。
湿度が下がるとどうなるか
湿度40%未満の乾燥した環境ではインフルエンザや風邪などにかかりやすくなることが過去の研究により分かっています。
また、湿度が低い環境ではホコリなどが舞いやすくなったり、静電気が体にたまりやすくなります。
冬に静電気に悩まされる人も多いのではないでしょうか。
それから皮膚や髪が乾燥することでパサついてしまったり、かゆみが現れることもあります。
その反面、低湿度の環境では洗濯物が乾きやすいため、洗濯物の部屋干しをする際にはメリットとなります。
出典:厚生労働省インフルエンザQ&A(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html)
寒い時期は湿度をあげましょう
湿度を上げることで体感温度も上がるため、同じ室温でももっと快適に過ごすことができます。
また前述の乾燥したときのデメリットを解消することができます。
部屋の湿度を上げる方法には、洗濯物を部屋干しにしたりお風呂のあとの扉をあけておくなどがありますが、加湿器を使うこともおすすめです。
加湿器の種類
お部屋の乾燥を防いでくれる加湿器は、主に4種類のタイプに分かれています。
・スチーム式(加熱式)
・気化式
・超音波式
・上記を組み合わせたハイブリッド式
それぞれにメリット、デメリットがあるため詳しくみていきましょう。
スチーム式(加熱式)のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
加湿能力が高い | 過剰加湿になりやすい |
水を沸騰させるため清潔 | 電気代が高い |
部屋の温度が下がりにくい | やけどの危険がある |
メンテナンスがほとんど必要ない | 音が大きい |
スチーム式は水を沸騰させて、その湯気でお部屋を加湿する加湿器です。
水を沸騰させるため、カビやウイルスの心配はありません。
また、フィルターなどがないため使用中のお手入れの手間がほとんどありません。
反対に水を沸かして加湿するため他の方式に比べて電気代は高くなります。
スチーム式(加熱式)加湿器は清潔な加湿器が欲しい人や、メンテナンスフリーな加湿器がいい人におすすめな方式です。
加湿器を倒してお湯をこぼしてしまった場合や、湯気に近づきすぎた場合にやけどをする可能性があり注意が必要です。
気化式のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
過剰加湿になりにくい | 加湿力はそこまで高くない |
電気代が安い | 部屋の温度が下がりやすい |
音が静か | 定期的にフィルターのメンテナンスが必要 |
気化式は水を含ませたフィルターに風をあてて蒸発させる加湿器です。
空気中の水分量が増えることで自然に蒸発量も減るため、加湿が過剰になりにくいです。
そのため、加湿しすぎによるカビなどが気になる方におすすめです。
フィルターに風をあてるだけなので電気代も安いですが、その反面、定期的なフィルター清掃が必要です。
関連記事:賃貸でも持ち家でもできるカビ対策11選!カビは体調不良の原因になることも(https://ys-p.com/11-mold-controls/)
超音波式のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
本体が安い | 電子機器の故障の原因になることがある |
電気代が安い | カビやウイルスをバラまく原因になることがある |
音が小さい | 結露が発生しやすい |
超音波式は、水を霧状にして加湿する方式です。霧吹きをイメージすると分かりやすいです。
霧状にするシンプルな構造のため、本体や電気代などが安いですが、その反面デメリットの多いタイプとなっています。
霧状にした水の中には、ミネラルやカルキなどが含まれており、電子機器(特にテレビやパソコン、カメラなど)が故障する原因になります。
また、霧状の水の粒には、薬品やカビ、ウイルスなどが含まれることがあり、健康被害がニュースになることもあります。
出典:NHK 加湿器で肺炎!?正しく使って(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210302/k10012893861000.html)
ハイブリッド式のメリット・デメリット
ハイブリッド式はスチーム式や超音波式、気化式を組み合わせたものなので、それぞれの方式のメリット・デメリットをご確認ください。
まとめ
メンテナンスの手間を減らしたい場合や、清潔さを重視される場合はスチーム式(加熱式)の加湿器がおすすめです。
静かな加湿器をお求めの方や、加湿器によるカビがご心配な方には気化式の加湿器がおすすめです。