生活
賃貸でも持ち家でもできるカビ対策11選!カビは体調不良の原因になることも
高温多湿な日本では多くの人がカビに悩まされています。
食べ物に生えてしまうのも困りますが、それよりも深刻なのが住まいに生えたカビです。
カビは美観を損ねるだけでなく、病気の原因になることもあり注意が必要です。
この記事ではカビの引き起こすデメリットから、賃貸でも持ち家でもできるカビ対策まで詳しくご紹介しています。
カビの健康上のデメリット
カビは空気中に漂っているため、どんなにきれいにしていても普段から触れたり吸い込んだりしています。
普段、少量のカビに触れたり吸い込んだりしても病気になることはほとんどありません。人の体には免疫が備わっているためです。
しかし、免疫が弱っているときや、カビの多い環境などでは病気になることもあります。
例えば、カアスペルギルスやアルテルナリア、トリコスポロンなどのカビはせきや肺炎などの呼吸器疾患の原因となります。
また、お風呂場などに生える黒カビや水虫は傷口などに感染し炎症やかゆみを起こすことがあります。
おうちに生えてしまったときのデメリット
おうちにカビが生えてしまうと健康の問題になるだけでなく、持ち家の場合は資産価値が下がってしまったり、賃貸の場合は退去時に清掃費用がかかることがあります。
また、カビは胞子を飛ばして周りに広がっていくため、家具や服などがダメになってしまうこともあります。
カビが生えやすいところは
・お風呂、トイレ、キッチンなどの水回り
お風呂、トイレ、キッチンなどは水を扱うことが多いため気を付けなければすぐカビが生えてきます。
・エアコン・空気清浄機
エアコンだけでなく、加湿機能付きの空気清浄機もカビが生えやすいため定期的なメンテナンスが必要です
・建物の1階部分
地面からの湿気は低い位置にとどまりやすく、防犯上窓を開けることも減るため1階はカビに注意が必要です。
・窓やドア周り
結露が発生しやすく、結露の水分によってカビが発生します。
・壁の中、床下、屋根裏
断熱材の不具合などで壁の中や床下、屋根裏などで結露が起きカビが発生することがあります。
手軽にできるカビ対策
カビは高温多湿で栄養分(ホコリや洗剤)が多いところに生えてきます。なので、カビ対策では換気や掃除などでこれらの要素を減らすことが大切です。
また、これから紹介する複数の対策を組み合わせることでよりカビが生えにくい環境を作ることができます。
カビ対策1. 窓
定期的に窓をあけて換気することで、室内の湿気を減らすことができます。
お部屋の湿気が減るとカビが生えにくくなります。
長い時間、窓を開けるときは防犯や雨の吹込みにお気を付けください。
カビ対策2. 換気扇
お風呂やトイレには換気扇がついていることが多いです。
お風呂とトイレはどちらも水蒸気が多いこともあり、長時間稼働できるような消費電力が低いものが取り付けられています。
そのため一ヶ月回したままでも電気代は数十円~数百円なので、お風呂上りやトイレ後だけでなく常時つけておくのがおすすめです。
また、浴室やトイレに窓がついている場合は、窓開け換気も効果的です。
カビ対策3. 24時間換気
2003年以降の建物では24時間換気システムが設置されています。
近年高気密化している建物に、化学物質や湿気がこもらないようにするための設備が24時間換気システムです。
トイレやお風呂の換気扇と同様に、24時間換気システムも長時間動かしても電気代が高くならないように設計されています。
シックハウス症候群の防止やカビの対策にもなりますので、24時間換気システムはONにしておき、吸気口やアンダーカット(ドア下の隙間)などは塞がないようにしましょう。
カビ対策4. エアコン、除湿器
梅雨や夏のジメジメした日などはエアコンや除湿器を使うことで湿度を下げ、カビの発生を抑えることができます。
また、家の断熱性能・気密性能が上がったため、近年は冬でもカビが生えやすくなっています。
エアコンや除湿器は梅雨や夏だけでなく、冬でも活躍してくれるカビ対策方法です。
カビ対策5. サーキュレーター
エアコンと併用することで、天井から床までの空気をまぜて快適にしてくれるサーキュレーターですが、おうちのカビ対策にもおすすめです。
サーキュレーター使用に特におすすめなのがお風呂とクローゼット(押入れ)です。
サーキュレーターと換気扇を併用すればより早い時間で浴室を乾かすことができます。
やり方は簡単です。お風呂上りに脱衣所側にサーキュレーター置き、浴室に向けて風を送るだけです。
また普段、風が通らないクローゼットや収納なども扉を開けてサーキュレーターで風を送ることで、こもった湿気を効率よく排出できます。
カビ対策6. ものを詰め込みすぎない
お部屋や収納にものを詰め込みすぎると、空気の通り道がふさがってカビが生えやすくなります。
ものの置き方を工夫したり、ものを減らすことでカビが生えにくい収納やお部屋にすることができます。
カビ対策7. 家具や家電を壁から離す
家具や家電を壁にピッタリとつけると、そこに湿気がこもりやすくなりカビの原因になります。
特に野外に面している壁は外気の影響を受けやすいため、両面が室内に面してる壁よりカビが生えやすいため注意が必要です。
少なくとも2cmほど開けると湿気がこもるのを防止できます。
モノが後ろのスペースに落ちた時に簡単に取れるように、壁と家具の隙間を大きく離す人もいます。
カビ対策8. 洗濯物を部屋干しにしない
洗濯物を部屋干しにすると、洗濯物の水分でお部屋がジメジメするためカビが発生しやすくなります。
防犯のために部屋干しをされたい方などは、換気扇やサーキュレーター、エアコンなどを活用することで部屋干しでもカビが発生しにくくできます。
カビ対策9. クローゼットや押入れのカビ対策(すのこを敷く)
すのこを収納の中に敷くことで空気の通り道ができるためカビ対策になります。
ふとんなどの特に大きなスペースを取るもの(空気の通り道をふさぎやすいもの)ほど湿気がこもりやすく、すのこを敷く効果があります。
カビ対策10. 収納を少し開ける
収納の扉を開けておくことで空気の通り道ができるため、カビが生えにくくなります。
週一回など定期的に開けるだけでも効果があります。
頭や足がぶつかる位置に収納の扉がある場合は、ぶつからないように対策をしてから開けるようにしましょう。
カビ対策11. 防カビ剤
スプレーや煙タイプの防カビ剤もあります。
薬品のタイプによって、人体やペットに害がある場合があるため注意が必要です。
また、定期的に散布しないと効果が切れてしまいます。
カビが生えてしまった時は
では、既に生えてしまったカビなどはどのように対策すればいいのでしょう。
1. お湯
お湯をかけられる場所であれば、お湯をかけることがおすすめです。
50度以上のお湯をかけることでカビを殺菌することができます。くれぐれも火傷にはご注意ください。
2. アルコール
また消毒用アルコールにもカビを殺菌する効果があります。
アルコールに浸した布やティッシュなどでカビの部分をふき取ってください。
木材などアルコールが適さない素材もありますので、まずは小さな範囲で試して問題がないかご確認ください。
3. 洗剤
カビ取り用の洗剤を使う方法です。
人体に有害な洗剤もあるためご使用時は吸い込んだり、ご自身にかかったりしないようお気をつけください。
金属などカビ取り洗剤が適さない素材もありますので、まずは小さな範囲で試して問題がないかご確認ください。
別の種類の洗剤同士を混ぜると毒ガスが発生し危険なので、絶対に混ぜないようにしましょう。
また、一度流してすぐ別の薬剤を使った場合に排水溝の中で混ざって毒ガスが発生したという事例もございますのでご注意ください。
まとめ
カビは発生してから取り除くより、日ごろの予防が大切です。
しっかり対策をしていても、建物の構造や方位・間取りによってはカビが生えやすいおうちもございます。
家は長く過ごすことが多い場所です。
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